16日目

年単位で足を踏み入れなかったところを久々に訪れると,独特に匂いとともに記憶が蘇る.そこに人の営みがおこなわれていたとしても,自分にとっての時間は止まったまま.自分が知っている時以降に何が起きたのか別に知りたいわけではなく,ただただ止まるまでの時が脳内再生される.

 

日付が変われば明日が今日になる.今日はどんな一日になるのだろうか.たぶん,今日だったはずの昨日の続きだろう.日々は不連続で連続的だ.

 

平凡な毎日をつなげていくと素敵な明日が来るのだろうか.平凡な毎日の扉を開け続けると奇跡的な明日が飛び込んでくる.わかっていても毎日を平凡に生きることすらままならない.でも,日々はツレない顔をして通り過ぎていく.

 

つまらない日が来てくれたらどんなに面白いのだろう.