19日目

元ボスにお叱りを受けた.

 

「ドクターの指導教員を尊敬しすぎる人も,指導教員認定しない人も,あまり幸せな人生を送っていない気がする」と.これは,ぼくが「指導教員(たち)を尊敬している」と言ったのを受けてのもの.ドクターをとった人は多かれ少なかれ指導教員を尊敬しているので後者はよくわからないが,前者はとてもよくわかる.

 

ぼくは信者レベルでの尊敬を抱いているわけではないはずなのだけど,先生にはそう見えたようだ.言われた元ボスが冒頭のように言うのだから,きっと尊敬が過度なのだろう.自分の未熟さを受けての感情なのだけど,それに対しても「慢心は論外ですが,本心で未熟と思うのも良くない」と.これもわかる.だが,指導教員の研究能力・人間性を前にして,自分が未熟と思えないことがあるだろうか.

 

最後にこう言われた:自分で切り開くしかないというか,自分ですべて差配できるというか,な職業だから肩肘張らずに行きましょう.

 

そうなんだよな.そういう生き方に憧れて,ぼくは研究者になったんだよな.